フレンチブルドッグの短頭種気道症候群の病状と症状を紹介します。

フレンチブルドッグ 短頭種気道症候群|病気 症状

短頭種であるフレンチ・ブルドッグは、鼻から気管の入口である喉頭にかけての気道が狭いという生まれつきの身体的特徴を備えています。

 

そのために引き起こされる、短頭種気道症候群には要注意。
軟口蓋過長症、外鼻孔狭窄、喉頭虚脱、気管低形成などが単独または複数で起こるのが、短頭種気道症候群です。
愛犬が子犬の頃から、呼吸をする際に音がしたり、いびきがあったり、口を開けて荒い呼吸をすることが多かったりしたら、早めに獣医師に相談を。

 

最近は、避妊・去勢手術の際に、軟口蓋過長症と外鼻孔狭窄を治療するための手術を行うケースも増えています。
老犬になると、呼吸器周辺の筋肉が衰えてきて、病状が悪化することに加えて、手術のリスクも高くなります。

 

呼吸器の疾患は自然治癒はしないため、獣医師と相談のうえ手術を決断した場合、2〜3歳までに実施するのが理想的です。
日常生活では、呼吸器への負担を減らすために首輪ではなくハーネスを使って散歩するのがベスト。

 

概要

頭蓋骨の長さに比べて鼻の長さが短い「短頭種」の犬(ブルドッグ、パグ、シー・ズー、ボストン・テリアなど)の気道(鼻や喉、気管など)が異常に狭い状態になることで発症する、呼吸器症状を特徴とした病気です。短頭種の犬は品種改良によって、そのほかの品種よりも鼻の孔やとおり道が狭く、喉の構造もギュッと凝縮されているため、呼吸をするときに気道に圧力がかかりやすくなります。短頭種気道症候群の犬は、鼻の孔やとおり道の狭さ(鼻腔狭窄)によって、鼻の奥の筋肉が過剰にたるんでしまう(軟口蓋過長)、のどから気管にかけて狭くなってしまう(喉頭室外反、喉頭虚脱、気管虚脱)などの症状が複合的に発症します。
若齢から発症し、気道の負荷によって次第に重症化することがあります。呼吸困難を起こすと、最悪の場合、命を落としてしまう可能性もあります。しかし若齢で発症している場合、飼い主が「短頭種の犬はこのような呼吸だ」と思い込んでいる場合も多いです。早めに異常に気づき、専門家に相談をして、重症化する前に治療に入ると良い結果につながるでしょう。

 

症状

安静時にもグーグー、ブーブーといった呼吸音が聞こえます。喉や気管を通るときのヒューヒューといった喘息のような音が聞こえる場合もあります。重症化すると口を開けた速い呼吸(パンティング)をする場合や、体温調整が上手くいかず高体温になって呼吸困難や失神が起こる場合があり、悪化すると命に関わる状態になることがあります。

 

対象

好発犬種としては、ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ、ボストン・テリア、パグ、シー・ズー、ボクサーなどの短頭種の犬が挙げられます。

 

予防、治療

予防は、リスク要因の除去です。肥満や興奮、高温は呼吸器への負担が増えます。特に好発犬種である短頭種では、常日頃から適正な体重を保つためカロリーオーバーにならない食事管理に注意を払い、安静をとりつつ、涼しい環境での管理を心がけましょう。
治療は、内科療法と外科療法があります。内科療法は症状を緩和する目的で行われ、酸素を吸入し、体温調整をし、ステロイド剤によって気道の炎症をおさえ、去痰剤で気道内の分泌物を取り除き、鎮静剤で咳や興奮をおさえます。
外科療法では、主に鼻孔の一部を切除して鼻のとおり道を広げる手術(外鼻孔拡張)や、喉の奥の伸びた筋肉を切除する手術(軟口蓋切除)などが行われます。
この病気を患った1歳未満の犬に外鼻孔拡張と軟口蓋切除を行った場合に改善率は96%ですが、より高齢で喉頭室外反と軟口蓋の切除を行った場合の改善率は69%に落ちます。
このデータからも、さまざまな問題が気道で起こる前の若齢で手術を行うと、術後経過が良いので、早期に診断して(費用や麻酔のリスクが許容範囲であれば)外科療法を第一選択にすると良いでしょう。


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